シャトージュン シャルドネ
山梨県の自社畑で栽培したシャルドネを100%使ったワイン。新樽の使用率が高く、焦がした木のニュアンスやローストアーモンドなどの香りが豊か。柔らかな酸が感じられ、まろやかな味わいが楽しめる。(現在オンラインショップでは品切れ中)。
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東京メトロの日本橋駅B3出口を出てすぐ、東京にいながらにして山梨の豊かな食材とワインをカジュアルな雰囲気のなか楽しめるレストランがある。その名も「Y-wine(ワイワイ)」。
山梨の自社畑や契約農家で栽培した葡萄のみを使用する「シャトージュン」のワインも、ほぼフルラインナップが揃う。
そのなかから今回、ソムリエ資格をもつ店長の松本将尚さんが「シャトージュンとマリアージュするひと皿」として選んだのは「シャトージュン シャルドネ」と、山梨の八ヶ岳乳業のクリームをたっぷり使用した「里芋のグラタン」。「シャルドネから作られる国産のワインは、果実感というよりも醸造過程に生まれる酵母の香りなどを活かした、個性的な作りのタイプが多いように思います。シャトージュンのシャルドネは、そういったタイプに比べるといわば"正統派"。樽が効いていて、マロラクティック発酵(ワインに含まれるリンゴ酸が乳酸菌の働きによって乳酸に変化する現象。酸が和らぎまろやかになり、香りも複雑さを増して豊かになる。赤ワインのほか、ブルゴーニュなど寒冷地で酸味が強くなりやすい地域の白ワインに行われることが多い)によるまろやかな味わいが楽しめます。グラタンは、山梨の乳業会社のクリームをふんだんに使ったもの。"産地を合わせる"というマリアージュのセオリーにも合いますし、表面を焦がしているので、樽に由来するワインのローストしたような香りとマッチします。また、クリームにはマロラクティック発酵による乳製品のようなニュアンスが、最後に香るミルクの甘さにはシャルドネの果実味がしっかりとはまります」(松本さん)。
厨房を預かる上楽賢二シェフはイタリアンのほか、フレンチの経験をもつ。「食材そのものの味を活かすように心がけています」。
ここでしか味わえない希少な「アートシリーズ」。右からカベルネ・ソーヴィニヨン主体の「鶏に餌をやる女」(グラス¥850、ボトル¥3,500)、カベルネとメルローを主体にした「種をまく人」(グラス¥900、ボトル¥4,500)。
大きなセラーには「シャトージュン」をはじめ、山梨の作り手によるワインが150銘柄以上ずらりと並ぶ。「数は多く揃えていますが、すべてスタッフ一同で試飲して厳選したワインばかりです」(松本さん)。
今年から「山梨ワイン塾」というイベントもスタートし、より食を通して山梨の魅力を広く伝えていきたいという「Y-wine」。「店名の通り、皆さんにわいわいお食事を楽しんで頂きたい。駅にも近くログハウス風でカジュアルな雰囲気ですが、しっかり"山梨の味"を感じて頂けるワインとお料理を用意しています」(松本さん)。山梨で栽培された葡萄を100%使用する「シャトージュン」のワイン。同じ土地で育った食材を活かした料理とともに味わえば、"テロワール"と"マリアージュ"という言葉の意味が実感できるはずだ。
「八ヶ岳乳業のクリームたっぷり 里芋のグラタン」(¥500)、
「シャトージュン シャルドネ 2010」(ボトル¥4,100)
山梨県と日本を代表するソムリエ・田崎真也氏のコラボレーションによって2010年冬に誕生したレストラン。ログハウス風の明るくカジュアルな店内で、山梨の食材をふんだんに使った料理と田崎氏が厳選した150種類以上もの山梨産のワインや日本酒を楽しむことができる。料理は素材の味わいを活かした創作イタリアン。旬の野菜やジビエなど、季節ごとの食材を活かしたメニューが充実している。スタンディングカウンターのほか小上がりなどもあり、1人でも大人数の集まりにもぴったり。山梨の食材とワインのマリアージュを探る会など、イベントも積極的に開催している。駅からの近さや、16時までのランチに17時からのディナー営業など、使い勝手のよさも抜群。カード使用可。
DATA
レストラン Y-wine(ワイワイ)
東東京都中央区日本橋2-3-4
日本橋プラザビル2F
電話 03-3527-9185
営業時間 11:30~16:00、17:00~22:00
(土曜は〜21:30)
定休日 日曜、祝日
http://www.tasaki-shinya.com/
restaurant/restaurant.html