ABOUT WINE

シャトージュンのワイン造りを知る

山梨・甲府盆地。甲州市勝沼町を中心としたこの地でシャトージュンのワインとなるブドウが育てられています。甲府盆地は、約300mという比較的高い平均標高にあり、昼夜、そして季節ごとの寒暖差が大きいという気候。なかでも、勝沼は水はけのよい扇状地で、江戸時代からブドウ栽培に適した土地として知られてきました。
すでに、いまから約130年前にはワイン造りをはじめた、国産ワインの起源といえる土地。そんな場所で、シャトージュンのワインになるブドウは育っています。
シャトージュンは現在、勝沼町の3箇所を中心に自社畑での栽培、および契約農家による栽培がなされたブドウを使ったワイン造りをしています。場所により違いはありますが比較的水はけのよい砂まじりの土壌で、樹齢は10年というのが栽培地の平均的な状況です。
栽培しているおもな品種はカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロのほか、白では世界中で栽培されているシャルドネや日本固有の品種にして近年そのポテンシャルの高さが注目されている甲州。また少し離れた北杜市白州町において世界最高の貴腐ワインとの誉れ高いCh.ディケムにも用いられるセミヨン種も栽培しています。特に、シャルドネや甲州の品質については、「ジャパンワインコンペティション」にて8年連続で入賞するなど高く評価されています。
日本のワイン造りは欧米にくらべ、歴史も浅く、またブドウを栽培する土壌や気候の面でもそれらに劣るということが言われます。しかし、本当にそうでしょうか?
日照や降雨量、土壌などの諸条件によって、日本国内ではパワフルな、いわゆるフルボディなワインを造ることは容易ではありません。もちろん、現代の技術を使えば、ただただフルボディというだけのワインを造ることはできるかもしれません。しかし、それではこの土地でワインを造るという意味をなくしてしまいます。
日本ならではの「やわらかな」「滋味あふれる」ワイン造りができないものか。日本の、勝沼のテロワールを反映したワインはどのようなものなのか、次のページでは、シャトージュンの造り手を紹介し、そのメッセージを皆さんにお伝えします。